ピクシブは、同社が2010年から運営するURL短縮サービス「p.tl」の提供を、9月29日12時をもって終了することを発表した。なお、2014年から短縮URLの新規発行は終了していた。
URL短縮サービスは、長い文字列のURLを短くできるサービスで、リダイレクトによって本来の長いURLに接続する。「Google URL Shortener」や「URX.NU」など複数のURL短縮サービスが存在するが、中には不正利用などを理由に新規発行を停止しているサービスもある。
ピクシブによれば、これまでp.tlで短縮された累計URL数は888万6484件。9月29日以降はこれらの短縮URLがリンク切れとなるため、リンクを設置しているウェブサイトなどは、終了日までにリンク内容を変更するようアナウンスしている。
【追記:9月19日22時】ピクシブはサービス終了の経緯を説明した。
p.tlは約3年前となる2014年5月4日に短縮URLの新規生成を停止した。現在では発行済URLの99%以上に対してアクセスが発生しておらず、すでにリンク切れしているものも多数存在する状況だという。
また、新規生成停止後も「マルウエアに感染したサイトやスパムメール、 フィッシング等にp.tlが利用されている」という問い合わせをユーザーや警察署から受けており、随時内容の目視確認・審査といった対応を実施していたという。
pixivや主力サービスの改善に注力するため、また不正サイトへの誘導の根本的な抑止のために、p.tlについては利用者に案内をしたうえでサービスそのものを終了することにしたとしている。なお、第三者による転用が行われないよう、p.tlドメインは今後もピクシブが所有するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス